それ、受けるぅ~

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徒手空拳をある程度学んだものにとって、相手が複数いることは、さして怖いことでないと思いますが、武器をもっている相手と戦えるか、それが複数ならどう戦うか、剣道三倍段という言葉もあるそうです。一度だけ、真剣を構えていただいたことがあります。日本刀って、ビックリするくらい薄いんです。勿論、構えてもらっただけですが、薄すぎて、日本刀が近くにあるのか遠くにあるのか、飛び込んで相手に届くのか、いや、逃げて逃げきれるのか、考えると全く動けませんでした。日本刀が世界の人々に求められる理由の一つなのでしょう。さて、その思いをもって、安全なエアー剣で対戦します。ルールなので、こちらもエアー剣持ちますが頭の中では、こちらは、素手で、相手の剣を受け切れるか、イメージしながら対戦してました。軌道の大きい長剣は、かなりの確率で受け切りました。小太刀の初一本で6・7分くらいでしょうか、それでも、小太刀は、二手目までが限界で三手目は受けきれない。つまり二手以内に反撃に転じないと武器を持った相手には勝てないと言うことです。こんな事していたので、修行当時から、受けがうまいとよく言われましたが、受けがうまいは、スポーツチャンバラでは、褒め言葉ではありません。受けてるだけではだめなんです。ので、早いうちに受けにこだわるのはやめました。受けについては、獲物は、むしろ短い方が軌道がつかめず受けるのが難しかったです。だから、物干し竿を使った小次郎さんは本当に強かったんだろうな、ましてや武蔵さんってすげ~!と思うんです。あと、素直すぎる初一本も怖くない。今吹衆では、初一本前に術をかける練習と、素直な初一本を打たせる術も練習します。この術が操れるようになるとスポーツチャンバラは、ますますおもしろくなってきます。今吹衆は、この術使いを道場のスタイルにしたいと思っています。でも、個々のスタイルは、その子に合わせてあげたいと思ってます。そもそも、心の素直な少年部では、術を身につけるのが難しいようです。先の間合いと合わせて術が使えると間合いを操れるようになます。そうなれば、自身のスポチャンに遊び心が生まれます。だけど初一本が決まったときのうれしさも悔しさも経験させたい、ばんばん打たれて怖いと思うことも、力で押し出す剛剣も今吹衆にはないスタイルですが、経験させたいな。いろんな相手を自分の頭使って攻略しようぜ、今吹衆!攻略本なんかない!これだから、スポチャンて、奥が深いんだ。

さて、あなたのスタイルはなんですか、スピードを極限まで高めて相手が「あっ」というまに一本取るスピードチャンバラスタイルですか、上と思わせて下、右と思もわせて左、「あれっ?」といわせて一本取るトリッキーチャンバラスタイルですか、力こそ最高の武器だ!とするパワーチャンバラスタイルですか、どのスタイルがいい、悪いはありません。何が合うか合わないかなんです。ともあれ、純朴に剣を振ることは勿論大切ですが、はやくその子のスタイルを早く見つけてあげることが私の役割と思っています。

 

 

2012年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : humishiotakashima