誠の強さ

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攻誠の故植田先生は、そのお名前が誠史先生である通り、生き方に裏表のない方でした。というより、表裏一体で、自由を重んずるスポーツチャンバラと形式を重んずる居合道をこよなく愛され、誠の強さを追求されておられました。このブログでもいくつかその例を挙げたことがあります。おもしろさと厳格さ、素直さと用心深さ、ええかげんさと生真面目さ、強さと弱さ、曖昧と律儀が相まって、両立されてる方で、ある人は、植田先生を褒め、ある人はけなし、表裏一体なのに多面体な先生でした、要するに掴みにくいお方でした。

植田先生、最後まで、誠の強さについては、答えをくれませんでした。いや植田先生自身、その答えをまだ、見付けられなかったのかも知れません。な~に、オレ、きっと見付けて見せますよ。だから誠の字を掲げてる。先生が、攻める誠なら、俺たちは護る誠、これぞ表裏一体です。

昨日、護誠館杭ノ瀬衆は、ゴム紐を使ったシャドーチャンバラと、ヒモとトイレットペーパーを使った打ち込み、そして、約束受打、高速受打、フリー受打やって、オレの右肘は、ボロボロです。護誠杭ノ瀬衆のレベルを上げたいから。ここの五人のレベルを上げて、植田先生の杯を掲げる攻誠館の植田杯で、評価されたいから。

昨日は、才能はあるのに、一歩の足が出ない門下に一歩の足が出ない原因と対策を強く言いました。その一歩は、危険な一歩で、自分の間合いにも相手の間合いにも入るデットゾーン、恐怖を感じず、一歩出す者は、愚か者、その門下は、その一歩がデットゾーンである事を本能で感じる才能の持ち主、植田さんには解るだろ、その一歩は、その門下にとって、千尋の谷、その一歩を出す為に100%の防御技術がいる。そして植田さんの嫌った切り上げの技術をこの杭ノ瀬五人衆には教える。それを身につけることが出来たら、攻誠館植田杯でも評価されるはず。

植田さん、千尋の谷を踏み出す強さが誠の強さなのか、背中を押して、千尋の谷に突き落としても誠の強さは、伝わらない。伝わることなんか出来るもんか!オレだって解らないのに・・・。まあいいさ、オレの右肘がぶっ壊れても奴らに受けと切り上げを身につけさせて、谷には、オレが落ちるよ。さぁ、お前らは千尋の谷を飛び越える鷹になれ!誠の強さが見える高さまで、飛んでゆけ!オレと植田先生の願いだ。

2018年1月8日の植田杯で、攻める誠の子らと護る誠の子らを見守ってくれ。ただ、植田の杯は、俺たち紀州護誠館がぶんどる。

 

 

 

 

2017年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : humishiotakashima