このところ、護誠は、受打をよく練習しています。先ずは、交互受打、それから百本受打、続いて高速受打、更には超高速受打。仕上げに集中十本受打。これを多いときは、五セットくらいやるかな~。反復練習は、この季節には、とってもつらい練習です。なので、門下が多いときは、交互受打にフリー受打、小手取り、アシ取り、面取り、アシ面取りと続きます。
実は、この受打練習、教わる門下より、指導する側が難しい練習方法なんです。無難にリズミカルに受けて打つような門下は、上手に見えるけど、これは、矯正せねばならない態度、同じく敵意むき出しで、たたき合う門下も矯正の対象。敢えて、「矯正」という言葉を使うのは、この練習方法で、叱責することが一番失敗なんです。怒られた門下は、無難にやろうとするので・・・。優先は、受ける方、打つのは二の次にしないと練習にならない。しかし、スポーツチャンバラだもの、打たないと始まらないはず、と思う門下の概念を受打の練習しながらゆっくり矯正する。これは、それほど時間がかからない。すぐに慣れてもらえる。やがては、反射的に一歩入って受けて、下がりながら打ち返すようになると対戦練習にも厚みが出てくる。つまり、受打練習がそこそこに慣れてくると、一歩踏み込んで、受けるようになってくるんです、届かないから。それがわかってもらえたくらいで初めて、護誠の館長は「しめた!」と呟きます。でも、ここまでがやっと準備体操終了くらいなんです。後は反復的に何度も何度も受打を練習して、双方上手くなってくれば、双方「打」が少なくなってきて、バトミントンとか、卓球の上手い人同士のラリーのように見て心地ようモノになってきます。
受打練習が、護身の精神と相まって、交渉時や、トラブルの時、相手の主張を一端は、受け入れて、自分の主張が効率良くできようになってくれればいいな~って思ってます。その意味でも護誠の練習では、受打を大切にしています。多分、ここに書いた説明だけでは実際よく解らないと思います。遠慮無くのぞきに来て下さい。見ればすぐにわかります。