和歌山県協会には、「たかがチャンバラ精神」という言葉があります。スポーツチャンバラ和歌山県協会現会長の福森高夫先生のお言葉です。実にいい言葉と思いませんか。勿論、テキトーでいいやン、ドウでもいいやンってことではないんです。先生方がたくさんいるスポーツチャンバラでは、先生、先生と呼ばれているうちになんだか権威意識が成長してしまって、首が下がらなくなってしまうことがあるんです。僕にも子供達から、或いは、他の道場の先生から「先生」と呼ばれているウチに、半身付随のセイでなく、「クッ、首がさがらん・・・」ということがあるんです。んで、自分が障害者だったと自覚する度に恥ずかしくなるんです。何がって?「先生」と呼ばれていることが・・・。思えば、はじめ、スポチャン道場を始めた頃は「おっチャン」でした。いつ頃かな?「先生」と呼ばれるようになったのは・・・。いや、先生と呼ばれることに慣れちゃったのかな?
「たかがチャンバラ精神」という言葉に、権威意識を強烈に引き締め、民主的、全体主義的な方向へ誘導しようとする強さを感じます。チャンバラを熱心に、命がけでやってる方こそ呟いて下さい。「たかがチャンバラ」っと。新しい自分が見えてくるかも知れません。
紀州護誠館は、この「たかがチャンバラ」を旗印にしたいと思います。前にも言いましたが、先ずは、生業と学業があって、親類友人地縁血縁のお付き合いを大切にしてのチャンバラ、もしどっちかを取らねばならなくなった時や、他のチャンバラーに「行け」だの、「来い」だの、「ダメ」だの言った時に呟いて下さい。「たかがチャンバラ」・・・ね、いい言葉でしょ!
さぁ、みんなが楽しめるチャンバラの協会作っちゃろ!