今吹衆の冒険! 

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大会前

今は昔、木の国の今福というところにで4人の侍がおりました。4人は、剣術を学んでおりました。人々は彼らを風の今吹衆と呼んでおりました。4人の今吹衆は、八つの風を自由に操る練習をしていました。ある夜、4人は、今吹衆の頭領に呼ばれ、北摂にある友心山の頂上にある黄金の杯をとってくるように言われました。4人は、友心山の頂上目指して、木の国を出発しました。その4人とは、戦うアメンボ有誠、二刀使い雪だるまの有護、疾風のヤス、浪風(ろうふう)のカズ、の4人衆でした。途中、自灯の若武者ショータも仲間に入り、5人は、友心山のてっぺんにある黄金の杯目指して登り始めました。その山には、各地の猛者達が、同じく黄金の杯を目指して、友心山の頂上を目指して集結しておりました。はじめ、今吹衆達は、一人一人別々に友心山を登り始めました。4人のうち二刀使いの雪だるまが、じわじわと頂上付近まで登り詰めましたが、もう一息ってところで、この友心山の民で大谷に住む風磨君に行く手を阻まれ撃破されました。疾風は、長剣を担いで一気に頂上まで駆け登りました。途中、剣豪の里一心塾の侍と勝負にも打ち勝ち、いよいよ頂上にたどり着きましたが、そこには、すでに蒼い龍が居座っておりました。疾風は、果敢に戦いを挑むも、すんでの所で、黄金の杯を奪われてしまいました。5人は、改めて力を合わせて友心山の山頂を目指し歩き始めました。しかし、まだ山裾に着いたところで、天下無双の名を欲しいままにする真成の剣士達と出会ってしまいました。今吹衆にとっては、強すぎる相手でしたが、浪風がいいます。「さぁ、楽しもうぜ!」それを聞いて、勢いよく飛び出したのは、盾と小太刀を背負った疾風、しかしながら・・・、善戦むなしく敗退しました。これを見た、小太刀を持ったアメンボ、「ヤスさんが負けた・・・。ならば、俺は、今吹衆のために絶対に勝たねば!」と腹をくくりました。下馬評の段階で、アメンボは、「ごまめ扱い」とされていました。アメンボの気持ちは高ぶれど、なんと言っても相手は、真成の剣士、勝てるわけがない!技術も経験も目に見えて、相手が上!。誰もが、真成の剣士の前に打ち据えられるアメンボを想像しました。・・・が、時に気迫が、技術や経験を上回る事があります。心・技・体を超える気は、武運の男神も幸運の女神もあらゆる神々を揺り起こしました。そしてアメンボの気迫は、真成苑の剣士をつまずかせました。これは、偶然ではありません。つまずくはずのない剣士をつまずかせ、持っていた小太刀を大剣に替え、真成の剣士から、一勝をアメンボがもぎ取りました。これらは、すべて鬼気迫るアメンボの気がなせる事でした。しかし、この一勝は、残った静かなる真成の剣士達に火を付けました。長剣を担いだ自灯の若武者、盾と長剣を操る浪風、二刀使いの雪だるまも全く歯が立たず、バッタバッタと切り倒され、今吹衆の冒険は、これまで!頭領にいわれた黄金の杯は、手に入らなかったものの、今吹衆達は、次の冒険にワクワクしながら、それぞれの新しい経験値とそれぞれ相応のお宝を手に入れて木の国へと帰っていったとさ。

さぁ、次の今吹衆達の冒険は、如何に如何に!続きはまたの講釈で!

amennbo 自灯の若武者 疾風 雪だるま 浪風

2014年5月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : humishiotakashima