八風の第四の技 ー山谷風(さんこくかぜ)ー
その名の通り山を降りる風(面を打ち流す剣)と谷を昇る風(下から切り上げる剣)にて成り立つ技である。山風に間合いが必要なため、どちらかというと長剣技である。吹き降りる風に迫力があるほど吹き上がる風に切れが出てくるので、うまく決まれば、一体どこから打たれたのか、相手が首をかしげる技でもある。初めの打ち下ろす剣に相手が、どう対処するかみて、次の打ち上げる剣の間合いなり、打つ場所なりを決める一瞬の判断力がないとこの技は使えない。山風、谷風が一気に吹き抜けることがこの技の命となる。そよそよと山から吹き降りて、さわさと谷から吹き昇ってても山谷風にはならない。